山野草茶の供与による脾経腸管の加温と自律神経バランスの調和
一、胃腸内臓の機能低下と骨格筋反射
立春から雨水にかけての季節変位時には、冬の間に溜め込まれた身体の不要物質の排出期にあたります。この時期に胃腸(特に小腸や大腸などの消化器・腸管系)が外気低下や日々の疲れで硬直(内臓冷え)を起こすと、自律神経反射(いわゆる内臓体壁反射)により、同じ自律神経支配領域にある腰まわりの脊柱起立筋や大腰筋に対して、持続的な緊張防御収縮命令が自律的に出力され続けます。
つまり、運動不足や過度な負担が直接の原因ではなく、「胃腸が冷え切り、張っていること」自体が腰椎周囲の筋肉線維を縮小させ、引き起こされる慢性痛が数多く存在します。この反射による緊張は、一般的な湿布や外からの指圧だけでは、信号源である消化管アプローチを改善しない限り根本解決へは向かいません。
二、山野草茶(ヨモギ、ドクダミ等)の薬湯温座効果
この内臓原因による反射緊張を緩めるために、当庵ではヨガの各セッションの開始前に、当庵主が囲炉裏の炭火釜で丁寧に湧出させたオリジナルの「山野草薬茶」をご受講生の皆さまに供しております。春先には、身体の解毒機能を担う各種の有用成分を豊富に含んだ野生ヨモギや、利尿作用に優れたドクダミ、胃腸粘膜を優しく保護する無農薬の健康な麦など、数種類の日本伝統の和草をブレンドしてじっくり抽出します。
この温かな煎茶をゆっくり一口ずつ含むことで、胃腸の平滑筋が直接内側から温められ、消化管を締め付けていた異常な神経シグナルが速やかに消失します。内臓の位置が正しい収縮機能を取り戻し、横隔膜の下降幅も正常化するため、腰背部全体の筋肉アライメントが直ちに滑らかな柔軟性を取り戻すことになります。
三、囲炉裏の炎と内なる調律時間の親和
薬茶の摂取によって全身の血液循環が下腹部からじわりと好転し始めたところで、いよいよ畳の上のストレッチヨガへと移行します。囲炉裏から揺らぐ温かい光と、薪の小さく爆ぜるかすかな乾いた音が聴覚を優しく引き込み、日常生活の各種の義務からマインドを解放してくれます。
畳の上で行う姿勢調整は、体の内側と外側が適正加温された状態で最大レベルの効果を発揮し、呼吸時間は自然と通常の倍近く(一回の呼気約十二秒)まで伸びていきます。日本古来の健康知恵とヨガ骨格ストレッチの融合が生み出す、真に安心できる時間の価値をぜひ体験しにいらしてください。心より皆さまのご来庵をお待ちしております。
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